柿の葉茶Q&A

柿の葉茶の作り方Q&A

Q1：一人で柿の葉茶づくりに挑戦してみようと思います。それに関して一つだけお聞きしたいことがあります。よく洗いお湯で蒸した後は乾燥させる必要がありますよね。この時日陰よりも太陽の下で乾かした方が良いのでしょうか。

A1：作るとき注意が必要なことは、まず、柿の葉を収穫してから正しい加工をきちんとしないとビタミンＣが分解されて少なくなってしまうことです。ビタミンＣは水分によって加水分解されたり、紫外線に当たることによって分解されてしまいます。ですので、紫外線が直接当たらないように日陰で乾燥した方が良いですね。

Q2：庭の木に沢山の柿が実ったので干し柿にしようかと考えています。
同時に柿の葉茶作りにも挑戦してみようかと思います。 このことに関して質問があります。
葉は日陰で干すのが良いとされているようですが、柿と一緒に乾燥させてしまっても問題はないのでしょうか。

A2：干し柿は、軒下のなどの雨が直接当たらない場所で、また、日当たりの良いところに干しますが、柿の葉茶を作るときは、前述のようにビタミンＣが破壊されないように、日陰の場所にて乾かします。ですから、一緒に乾燥させるとどちらかが良くない条件となりますね。また、柿の葉は、季節でビタミンＣの含有量が違ってきて、6月から7月下旬頃が一番ビタミンＣの含有量が多いとされています。ですから、出来ればこの時期に葉は収穫して作った方がより良い柿の葉茶が出来ますので、ご注意頂ければと思います。

Q3：柿の葉茶作りでは柿についた葉しか使用しませんよね。 つまり、柿本体の方は全く使用しないことかと思われます。 柿本体が腐っていたり傷んでいたとしても葉に問題がなければ使用することができるのでしょうか。

A3：作るときは、柿の葉にビタミンＣがたくさん含有している6月から7月下旬の葉を摘み取ります。柿の実は、秋に収穫しますので、それ以前に腐ってしまうようなことはあまり考えられませんので、この件に関してはあまり気にする必要ななかと思われます。ただ、もし、秋にも収穫するとしても、柿の葉茶を作るときはよく洗ってから作りますし、蒸して酵素によるビタミンＣの破壊を止める作業をするので、衛生面では問題ないかと思います。

Q4：作り方に関して一つだけ気になることがあります。
葉をよく蒸してアク抜きをする必要があるそうなのですが、お湯で蒸した際柿の葉に含まれる豊富なビタミンＣなどの栄養分が逃げることはないのでしょうか。

A4：ビタミンＣが豊富な時期の柿の葉は、アクが強くて飲みづらいのでよく絞ってアクを抜いています。作る行程で蒸すのは、アスコルビン酸オキシターゼという酵素がビタミンＣを分解してしまうので、蒸すことで抑えるのです。また、柿の葉茶のビタミンＣはプレビタミンＣといって熱に強いものですので、2、3分蒸すのは問題ありませんし、ポリフェノールも熱には比較的強いので問題ありません。確かに、蒸すことで多少栄養素は逃げますが、最大の目的はビタミンＣの損失をいかに抑えるかという観点で作っていますので欠かせない行程なのです。

Q5：商品ではなく自分だけのオリジナルの柿の葉茶作りをしたいと考えています。
そのため柿の葉を採取したいと思うのですが、一つ気になることがあります。 それは季節によって栄養分の多さが異なるのかということ。 採取する時期によって含まれる栄養分の多さというのは変わってくるものなのでしょうか。

A5：柿の実は、昔から栄養価の高い食べ物として知られていて、「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほどです。その葉も栄養が高いのは想像に難くありません。戦後、いろいろと研究が進み、柿の葉にビタミンＣやミネラルが豊富に含まれていて、その中で特にビタミンＣが豊富に含まれていることが分かり広まって来ています。西式健康法では、それ以前から柿の葉茶を推奨しているわけですが、その柿の葉の含有量は、季節によって変わることが分かっていて、6月下旬〜7月下旬のものが特に含有量が多いことが分かっています。