鉄分の過剰摂取による弊害
鉄分は体内でヘモグロビンと結びついて体内の隅々の細胞まで酸素を運び生命を維持している大切なミネラルです。その必要量は、成人男性で1日10mg、同じく成人女性で12mg(妊婦、授乳婦では20mg)です。そして、その上限は成人男性で50mg、成人女性で40mgと言われています。
排泄されにくい鉄分
女性は月経や出産などの理由から鉄分不足で悩んでいる方が多いので、鉄分は不足しがちなミネラルという認識が高いようですが、逆に過剰摂取という事も心配となります。体内の鉄分は、汗などで一部排泄されますが、約80%はリサイクルされていて、生体としてはとても重要なミネラルのためか排泄ルートがないのです。ですから、輸血などで入って来た血液は、心臓や肝臓、内分泌器官などに溜まってしまい弊害を引き起こす場合などがあります。女性は、月経・出産などで鉄分が出て行きますが、男性はそれがないため、女性に比べて溜まりやすいと言えます。
例えば、肝臓に鉄分が溜まってしまうと、肥大して肝腫大や肝硬変が進行してしまいますし、心臓に溜まると、心不全や不整脈を引き起こします。また、膵臓にある膵β細胞に鉄分が溜まった場合、膵β細胞はインシュリンの分泌を制御している細胞なので、糖尿病になったりする危険があるのです。また、パーキンソン病やアルツハイマー病の患者をみると鉄分がたくさん蓄積されているという研究報告もあります。
サプリメントによる過剰摂取は注意が必要
通常、食事から鉄分を取る場合は、過剰摂取は起こりにくいのですが、サプリメントなどから摂取する場合は、説明書をよく読んで過剰摂取には十分注意を払う必要があります。場合によっては、医師や薬剤師などに相談することも必要です。また、鉄分の補給に硫酸第一鉄をサプリメントで使っていることが多いのですが、この硫酸第一鉄は、ビタミンEを破壊するので、もし、サプリメントで補給している場合は、その辺も考慮しておく必要があります。
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